The appi fome anthorogy
丹青老人詩文
安比派詩集
ヒロトク詩集

     天使の涙

今宵はめずらしく

恋の(うた)でも詠おうか

天使の戯れここにありと・・・

天に月ありて地に涙あり

涙、地に満ち満ちて後、(うみ)を表す

湖、満月の()、月を育み

天の月,
  湖中の吾に心奪われ雲に落ちる

月の想い(うみ)に届かず

天使の戯れここにあり

もし、天使のささやき
     浮雲わたる風ならば

(ひと)、耳を澄まして

シラブルの(うた)を聞くがよかろう

もし、天使のまなざし
     プレアデスの星ならば

(ひと)(まばた)きを忘れニネベの街に石となり

時を刻める影となるがよかろう

もし、天使の涙六月(みなずき)の雨ならば

汝、ティグリスの河 竜を閉じ込め

  アバロンの神殿 (つるぎ)を持て

  伝説の扉 開くがよかろう

この地、いまだ有史の外にして

天使の涙さそう隣人なり

         ヒロトク詩