









舞踏会の夜
舞踏会の夜、,蜘蛛は金箔を張り
雨は静寂に腐蝕する
異教徒の国,黎明の時代
人々は毛髪を切り、
螺鈿を散りばめた衣服の
裾を広げて、
ソラリスの宮殿へと集まる
そこは沈める寺院、
伝説の彼方、時の裏庭
湖底の石組は
月の光に揺らいで美しく
いまもアマリリスの
開花を待ち望んでいる
舞踏会の夜、蜘蛛は金箔を張り、
雨は定刻に腐蝕する
舞踏会は始まり
あなたは、
銀の髪飾りに
イカルの黒い羽を挿し
石の杖を持っている
司祭は五百年を生きた
雌の駱駝の背に揺られて
竹細工のようにやって来る
法衣を纏う金銀宝玉の真珠の玉は
サリサリと音をたて、
列を成す子供らは,、
発条仕掛けの果実のように踊り出す
そこは聖職者の池、
契約の泉、賢者の水
祭壇には桜桃の古い切り株を飾り
トウモロコシの蔓を添えて
白熱灯の明かりで照らし出す
舞踏会の夜、蜘蛛は金箔を張り
雨は麒麟の背に腐蝕する
ヒロトク詩